建築基準法第56条の2『日影規制』が適用される物件(該当する土地のお隣の土地に一定時間は日が当るように日影の時間を規制し建物の高さを制限するものです。)を建築する際に『日影図』が必要になります。その日影図を作成するために必要になるのが真北です。
『真北』とは北極星のある方向のことで地球の回転軸のある北極点の方向をさします。コンパスの北は磁北と呼ばれるもので真北とはずれがあり、そのずれの角度を偏角(へんかく)といいます。偏角は場所や時間によって変わり、地球内部で発生している磁気が地球規模で複雑に分布していること、磁気が刻々と変化していることによるものです。
真北測量において一般的に行われる方法としては太陽観測によるものがあります。トータルステーションにフィルター取り付け太陽の動きを時間と角度で捉え、理科年表を基に真北を計算します。日影図の作成にはこの真北測定結果を添付することが求められています。

太陽観測による真北測量の手順
☆用意するもの☆
- トータルステーション、トランシット、三脚
- 太陽観測フィルター
- 一素子プリズムまたはプリズム&ポール、三脚
- 時計(スマホアプリで可)
- 手簿
- 現況図(器械点とプリズム後視点の位置がわかるもの)
- 理科年表
- 真北計算ソフト
☆観測回数と角度設定☆
- 正反各2回×角度を変えて測定6回(0°→210°→60°→270°→120°→330°)
☆観測☆
正位置の観測

反位置の観測

①後視ターゲットを0°に設定後太陽観測フィルターを装着して正位置で太陽が出ていく(器械十字マス右上)時間と角度を手簿に記入する。
②望遠鏡を反転し反位置で太陽が入ってくる(器械十字マス左下)時間と角度を手簿に記入する。
③太陽観測フィルターを外してから後視ターゲットを視準し角度を手簿に記入する。
これで1角度終了!!
④後視ターゲットを視準し210°に設定し、太陽観測フィルターを装着し反2回、望遠鏡を反転し正2回太陽を観測する。
⑤太陽観測フィルターを外してから後視ターゲットを視準し角度を手簿に記入する
これで2角度終了!!
同様に後視角度を変えて計6対回観測し終わったら片づけて帰ります。(私はこれを2セットから3セット観測します。)1セット20分程度かかります。
☆戻ってから・・☆
①真北計算ソフトに観測結果を打ち込みます。この時に観測点の緯度・経度をネットで調べます。また理科年表の視赤緯、均時差を使います。(計算結果が一定の範囲「この説明は省きます」に収まっている必要があるます。)
②計算書の角度から真北を現況図に落とし真北図の完成です!!
