2024年10月
どうして登記簿と面積が違うの?縄伸びのお話
たま~に耳にしませんか?「隣の土地、測量したら登記簿とかなり面積が違ったって!縄伸びらしい!?」
この縄伸びという言葉・・まず一言で言うと実際に測量した土地の面積(実測面積)と登記情報上の面積が一致しない、実測面積が公簿面積よりかなり多い状態のことを言っています。
なぜこんな事がおこるのでしょうか?
登記情報の地積(面積)は明治時代に国の地租改正のもと全国の測量が実施され、当時の地券台帳の面積が記載されたものです。この台帳の作製手法が自己申告制であっため地租徴収を減らすために面積を少なめに申告してある事が多いというのが原因です。
どうやって小さめに申告するかというと、縄を使って測量したというより実際には「間竿(間縄)」という竹でできた縄状のものを使って測量したそうですが、国からの決まりでは1間を6尺(1.818M)とするようになっていたのですが、現場では6尺5寸(1.9695M)や6尺3寸(1.9089M)のものを一尺として測量をしていたらしく、これにより一定の割合で土地の面積が小さく測量されたようです。
また、当時の地租改正局の文献によると、畦道がある土地については畦を免租地として扱い除外して測量する指示をしている例や境界からわざと3寸(9cm)はなして実測するように指示している地方もあるという記述があります。
それに加えて、当時の統一性がない測量具である「6尺5寸ざお(1.9695M)」、「6尺3寸ざお(1.9089M)」もすべてひっくるめて「6尺ざお(1.818M)」として計算されていたらしいです。
①税金逃れ、②地租改正事務局の指導、③測量技術の曖昧さ、これらの原因で実際の面積との差異が生じていると考えられているのです。
ただこの後に国土調査が行われている地域ではこの縄伸びが実測面積に直されているはずで、一部国土調査が実施されていない地域ではこの事象が見られることもあるのでしょう。
また縄伸びの逆で登記記録と比べて面積が大きく少ない土地というのもありますが、この原因としては、今ではできない分筆登記の時の残地処理に起因するものが多い?ように感じますが・・この残地処理についてはまた次の機会に書こうと思います。
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真北の求め方・観測手簿(真北測量)
先日、太陽観測による真北測量の手順を書きました。真北測量についてお調べの方が多いようですので追加の記事を書きます。
右は私が観測時に使用している手簿の一部です。
前回の記事でも書きましたが、観測回数については例えば最初に正位置0°で測り始めた時に、正で2回の角度と時間、望遠鏡を反転しての反で2回の角度と時間を手簿に記帳します。観測開始時の0°方向(この時は180°方向になっています。)に望遠鏡を戻し角度を記帳して1観測目終了です。
2回目以降の観測の測り始めの角度の設定は測る回数で割ったものにします。(私の場合は30°ずつずらして6回観測)6回の観測サンプルから誤差が大きいものは省きつつ採用するサンプルを選び、一定の標準偏差内に収まっているかを確認し成果にできるか判断しています。(今までに一度だけどうしてもうまくいかなかったことがあり再観測になったことがあります。)

複数回観測するとたまに異常に誤差が大きいものがあります。これは単純に時間や角度の書き間違い、あるいはデータの入力間違いです。手簿があっているのに誤差が大きい場合は書き間違いでそのサンプルは省きます。観測サンプルの数については極端な話2回でも1回でも成果を出すことは可能でしょう。ただ複数回のサンプルを使用しないと1回の観測結果に誤差が丸々含まれたものになってしまいますので、一定のルールを決めての観測が求められるでしょう。…
越境物より境界が先!?
改正前の民法で「どっちだっけ?」なんて考え込んだことありませんか?
隣地の枝や根っこがこちらの敷地に入り込んできた場合の対処法!!
枝は勝手に切れないけど根っこは切れるなんてありましたよね。その民法も改正され枝について修正されましたがこれももとはといえば越境の話です。

私たちが現地を調査・測量するときに今では当たり前に越境物の調査もします。植栽、塀、屋根、雨樋、汚水のマス、物干し、テレビアンテナ、エアコンの室外機、基礎、電線などたくさんありますが、これ以外に建物そのものが越境していることもあります。
ここで注意が必要なのが境界線がはっきりしないと越境しているのかどうか?もわからないということです。
以前先にお隣同士の境界線を確認いただき、それを踏まえて屋根がこちら側の敷地に越境していることをご説明したところ「そんなことはない!?証拠を示せ!」というお話に・・。境界線上にトータルステーションを設置して望遠鏡を上下に動かしながら覗いていただきご納得いただいたこともありました。
越境物があったとしても即「取り壊せ!?撤去しろ!?」という話にはならないことが多いです。とりあえず覚書をつくり現在の状況をお互いに把握したうえで「次に作り直すときに是正しましょうね!?」が一般的かなと思います。(買う側は越境部分の敷地面積を削って建築するとかはありますが・・。)
越境物が先か?境界が先か?ではありませんが「境界をまずは先に確認しましょうね!?」というのが大事であることをおわかりいただけると思います。
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